冬のサーフィン、寒さが体にこたえる…けど、波に乗るあの感覚はやめられない。そんなジレンマを抱えているサーファーは多いのではないでしょうか?実際、真冬の海は水温も低く、風も冷たい。それでも、寒さに対する対策をしっかりと行うことで、冬のサーフィンを楽しむことができます。本記事では、寒さに悩まされるサーファーが冬でも安心してサーフィンを楽しむための防寒アイテムや実践的なアドバイス、そしてモチベーションの保ち方について紹介します。寒さに負けず、冬の波を征服しましょう!
- 冬のサーフィンは寒さが大敵!でも対策次第で楽しめる
- 正しい装備と体温管理で寒さを乗り越えるコツを伝授
- 寒さに打ち勝つことで、他にはない冬のサーフィンの魅力が見えてくる
冬のサーフィンはなぜ辛い?その原因と乗り越え方
冬のサーフィンが辛い理由は、何といっても寒さと体力消耗です。しかし、サーフィンに限らず、冬のスポーツには共通して寒さがつきもの。冬の海では、以下のような理由でサーファーにとっての「辛さ」が増します。
低水温が体力を奪う
冬の海水温は地域によって異なりますが、多くの日本の海では10度前後にまで下がることがあります。水中にいる時間が長くなるサーフィンでは、体温が急激に奪われるため、すぐにエネルギーが消耗してしまいます。
強風が体感温度を下げる
冬の海は風が強く吹くことが多く、体感温度が一層低く感じられます。特に、波待ち中や海から上がった後は風にさらされるため、一気に体が冷えます。
波待ちの間もなるべく動くようにし、冷えを防ぐ工夫が必要です。また、セッションの合間には防寒用のポンチョやフリースタオルで体を包むことで、体温を保つことができます。
長時間のセッションで体温が下がる
冬は体温管理が難しい季節。特に長時間のサーフィンセッションは、体力だけでなく体温の維持が鍵になります。水の中に長くいることで、体温が少しずつ奪われ、パフォーマンスにも影響が出てしまいます。
冬のサーフィンは、長時間一度に行うのではなく、短時間のセッションを何回かに分けて行うのが理想的です。
着替えが寒いし、濡れたウエットをまた着たくないって気持ちから1ラウンドで終わらしたいのはわかるけど、こまかく分けた方が体にも良いし、サーフィンにも集中できる様になりますよ!!
冬サーフィンの魅力を見逃すな!他の季節とは違う5つの魅力
冬のサーフィンには他の季節では味わえない特別な魅力があります。辛さの一方で、冬ならではの恩恵を活用することで、よりサーフィンが楽しくなります。
人が少ない海での自由度
冬の海は、サーファーの数が激減します。混雑した夏の海とは違い、波を独占できることが多く、より自由に楽しむことができます。
スキルアップを目指している人にはうってつけの季節です!人が少ないので乗れるタイミングも多く反復練習にうってつけの季節になります!
パワフルな冬の波
冬の波は、風と低気圧の影響で他の季節よりもパワフルで、エキサイティングな波が訪れることが多いです。中上級者にとってはこの冬の波で技術を磨く絶好の機会です。
初心者にとっては波を交わすサーフポイントがあるのでそう言ったポイントでサーフィンしましょう。波が荒れてる分、パドリングやドルフィンをする回数も増えてしまいますが、重たいウエットで一生懸命に冬のサーフィンを頑張った人は、春になると自分の成長に驚きます!!
冬にしか見れない景色
冬の空気は澄んでいて、海や空の風景が非常に美しく映ります。透き通るような景色を楽しみながらサーフィンをすることができ、自然との一体感を感じる瞬間が増えます。
アウトに出て雪化粧をした山々を見ると自然の偉大さや美しさを感じることが良くあります。この経験は冬にサーフィンをしている人だけができる特別な経験なのは間違いありません。
夏よりも集中しやすい環境
寒さがもたらす緊張感が、逆に集中力を高めることがあります。寒さに負けないようにすることで、よりサーフィンに集中でき、技術の向上を目指すチャンスです。
ビーチに雪が積もっているの何故かテンションが上がってしまうよね!
アフターサーフの楽しみ
冬のサーフセッションが終わってからはお楽しみのボーナスタイム!!冬は暗くなるのも早いので意外と時間に余裕があります。なので各地の温泉や食事をゆっくりと楽しむ事ができます。
真冬のサーフィン後ということもあり、冷え切った体を癒す温かい温泉に入った瞬間は、特別な喜びを感じ冬ならではの贅沢な体験です。
冬サーフィンの必須アイテム!寒さ対策グッズ
冬のサーフィンで辛さを感じさせないためには、適切な装備が必要です。寒さに強い装備を揃えることで、体温をしっかりとキープし、快適にサーフィンを楽しむことができます。ここでは、冬のサーフィンで活躍するアイテムを7つ紹介します。
セミドライ(5mm×3mm)
冬のサーフィンに必ず必要になるのがセミドライです。究極言ってしまうとこれさえあれば何とかなる可能性はあります。(かなり辛いです。)
セミドライは冷たい海水の侵入を極限まで防いでくれます。セミドライの性能次第で冬のサーフィンのコンディションが変わってくると言っても過言ではありません!!
セミドライだけはフルオーダーで自分の体形にピッタリの物を購入した方がいいかもしれません。しかしセミドライのフルオーダーですとモデルなどによりますがそれなりの物を購入しようとすれば10万前後の費用が必要です。
そこでセミドライの購入の選択としては2つあります。
- フルオーダーで購入したウェットを長く使う。
- 安いウェットを購入して早いサイクルで買い替える。
どちらのサイクルが自分好みかは人それぞれかと思いますが、セミドライの新品を購入した一年目はかなり暖かいイメージです。
サーフブーツ
セミドライだけだと寒いなーって感じ始めたら次に装備するのはブーツです。ブーツを履くと少し違和感を感じる事もありますが、それはシーズンの初めだけで少し履いていればすぐに慣れてきます!
ブーツを履く事で体の体感温度は激変します。私は寒がりなのでブーツはけっこう早めに履いてしまいます。
ブーツの種類は大きく分けて2種類あります。
- ベルトで固定できるブーツ
- 靴下のようなソックスタイプ
また、ブーツの厚みも3mmと5mmがあります。
ブーツの厚みは3mmがおすすめかなー!5mmだと流石に足の感覚が鈍ってしまうからねー
ベルトタイプ
ベルトタイプは足とブーツの密着度が高くごわついた感覚を無くしてくれます。例えばソックスタイプだとブーツの中に水が入ってしまうと、ブーツは少し膨らみタポタポと動くような気がしますがベルトタイプだとブーツと足の密着度をあげてくれるのでそう言った感覚はなくなります。しかし、ベルト部分がある為足の可動域は少し悪くなります。
ソックスタイプ
ソックスタイプはベルトタイプの逆で足の可動域は上がり柔軟に動いてくれます。しかし、水が溜まってしまったら少し膨らむのでたまに水抜きをしてあげるとまた足とのフィット感は高まります。
僕はベルトタイプを使ってるよー!
サーフグローブ
手先も冷えやすい部位の一つです。水温が冷たい時は冷た過ぎて手が痛くなります。寒がりの私にとっては発狂したくなるレベルで痛くなるので必ずグローブをつけます。
グローブをつけるとパドリングの抵抗が増え素手でパドリングしている時より疲労感を感じると思いますが寒さに打ち勝つ為には必須アイテムです。
サーフィン中、顔についた水を手ではらう癖のある方は注意が必要です。グローブを付けている状態で顔の水をはらっているとグローブのゴムと顔が摩擦で擦れてヒリヒリと痛くなります。
グローブをつけている時は顔の水をはらわずに我慢するか、どうしても気になる人は優しくちょんちょんと触れる程度にしておきましょう!
グローブも種類は2種類あります。
- 5本指のグローブ
- ミトンのグローブ
5本指のグローブ
どちらかと言えば5本指のグローブを使っている人が多いです。5本指はそれぞれの指が自由に動かせるのでリーシュコードを繋ぐ時やキーロックのダイヤルを回したりと細かい事をする時に便利です。
また5本指は自然体に近いのでそこまでの違和感を感じ無いと思いますが、ミトンに比べると少し冷たさを感じやすいです。
動き重視する方は2mmがおすすめ!
寒がりさんは3mmがおすすめです。
⇓ 3mmはこちら ⇓
ミトングローブ
ミトングローブは海水との接触面が5本指に比べると少なく、指がまとまっている為暖かいです。また指が別れていない分水を掻く量が多いので気持ちパドリングが早くなった気がします。
水の抵抗が大きくなる分しんどく感じる方もいるかもしれません。
ヘッドキャップ
頭は体の中で最も熱を放出しやすい部分です。ヘッドキャップを着用することで、頭や耳を冷たい風や水から守ります。ヘッドキャップを被る被らないで激変します。
冬のサーフィン特有、ドルフィンしたら頭が痛くなる事も無くなりかなり楽になります。
寒がりさん!!騙されたと思って被ってみて!
ヘッドキャップは大きく分けて3つ
- ツバがついているタイプ
- ツバがついていないタイプ
- 被るタイプか顎紐で締めるタイプ
ツバがついているタイプ
ツバがついているタイプは雪や雨が降っている時に大活躍してくれます。たまに霰が降っている時もありますが少しツバが付いているだけで変わってきます。しかし、ツバがあるので視界が少し悪くなってしまうのとドルフィンをする時に下を向いてドルフィンしないとツバが捲り上がってしまう事があります。
ツバがついていないタイプ
ツバがついていないタイプは視界が良いですが、雨や雪に少し弱いです。しかし、ドルフィンの時に無駄な抵抗がない分スムーズにドルフィンできます。
顎紐タイプor被るタイプ
顎紐のタイプは被ってマジックタープで締めるだけなので簡単に脱着できるのがポイントです!!しかし、顎で縛る為テープで止めている部分が擦れやすく、痛くなってしまいます。対策としてはワセリンを塗ることです!
被るタイプは顔だけが出ている状況になるので、海水との接触面積が少なく、暖かいです。注意しないといけない所は、もしもヘッドキャップがくるっと回ってしまった場合、視界と呼吸を奪われてしまうのでその時は落ち着いて元に戻さないといけないことです。
僕は頭半くらいの大きな波でもそんな経験した事はないよ。
ポンチョ
海から上がった後、体温が下がる前にさっと着替える為にお着替えポンチョが役立ちます。水を吸い取りつつ、体温を保つのに効果的です。ポンチョは思っているよりも暖かく、かなり重宝します。
ポンチョを使いたくない人はビーチタオル下半身のみ巻いて上半身はすぐに服を着て体温を下げないようにするのが効果的です。
ゆっくりと落ち着いて着替えたい人はポンチョがおすすめかなー!
ホットジェル
どうしても寒さに耐えれない方はホットジェルで熱々サーフセッションをしましょー!ホットジェルは唐辛子の成分が含まれており、短時間ではありますが寒いどころか「熱い熱い」と言いながらサーフィンする事が可能です!!
ほっとジェルを塗る時が少し冷たいのが欠点ですが、冷たくならない所に置いておくなど工夫をすれば大丈夫です!!
経験からしてほっとジェルの効果は1時間くらいだよ!
腹巻
冷たい海の中に長時間入っているとお腹を冷やしてしまいます。腹巻をすることでお腹を壊すことなく、体温の維持にもつながります。
腹巻をしている人はそんなに多くはないと思いますが腹巻をすることでかなり体感はかわってきます。私は腰痛持ちなので冷えは腰に悪いですし、コルセット替わりなったりします。
インナー
インナーはかなり重宝します!!ウエットだけだと少し寒いなーと感じる人はまずはインナーを取り入れてみてください。
あと何と言っても濡れたウエットを着る時に乾いたインナーを着ていると、ウエットの冷たさをあまり感じずにウエットを着れるのが私的に一番の魅力です。
寒さに打ち勝つメンタルの作り方
冬のサーフィンは装備だけでなく、メンタルの強化も非常に重要です。寒さに立ち向かうための心構えを持つことで、厳しい環境でも楽しむことができるようになります。ここでは、冬の寒さに負けないメンタルの作り方について紹介します。
目的を明確にする
寒い冬にサーフィンを続ける理由をはっきりさせることがモチベーションの維持に繋がります。例えば、技術向上を目指したい、冬の波を攻略したい、または単に寒さに打ち勝つ自分を試したいといった具体的な目標を持つことが重要です。
冬サーフィンを通して得られる成果をイメージし、目標を達成した時の喜びをモチベーションに変えましょう。自分自身に「なぜ寒い中でサーフィンをするのか」を問いかけ、その答えを持ち続けることが重要です。
良く海の中でなんでこんなに寒いのにサーフィンしてるんだろ!?って思う事があるよねー。
僕はシンプルに「楽しみたいから」って答えかなー。冬だからサーフィンやめるなんて出来ないよ。
プロセスを楽しむ
寒さをどう捉えるかによって、サーフィン自体の楽しさが変わります。寒い中でのチャレンジを「辛い」と思うのではなく、サバイバル感を楽しむことで、よりポジティブに冬のサーフィンを楽しめるでしょう!
冬特有の環境に順応し、少しでもプラスに捉える練習をすることが重要です。例えば、冷たい水に飛び込む時に自分を奮い立たせる「儀式」を持ったり、寒さの中で見える景色や体験に感謝することが、辛さを和らげる手助けとなります。
一緒にサーフィンする仲間を見つける
一人で冬のサーフィンに挑むのは精神的に厳しいこともあります。そこで、同じように冬のサーフィンを楽しむ仲間を見つけ、一緒にセッションを行うことでモチベーションを保つことができます。仲間と共有する体験は、寒さの中でも励みになります。
冬場もサーフィンを楽しむサークルやグループ、サーフショップなどに参加し、定期的にセッションを行うのも一つの方法です。仲間と競い合うことで、精神的にも体力的にも鍛えられます。
自己管理の意識を高める
冬のサーフィンでは、寒さが体に与える影響を理解し、自己管理を徹底することが必要です。自分の体力や体温の管理を適切に行うことで、無理せず楽しむことができるようになります。
定期的に休憩を取り、体の冷えや疲れ具合を確認すること。また、無理をせず「今日は短めにしよう」と思う日も大切にし、適度なペースで冬のサーフィンを楽しむことが大切です。
冬のサーフィンをもっと楽しくする工夫
冬のサーフィンをただ耐えるだけではなく、より楽しく過ごすための工夫を紹介します。寒さの中でも充実感を感じられるように、いくつかのアイディアを実践してみましょう。
サーフィン後のご褒美を設定する
冬の寒い海から上がった後に待っている楽しみを用意しておくことで、冬のサーフセッションへのモチベーションが高まります。
サーフィン後の温泉や温かい食事、友人との集まりなど、ポジティブな体験を計画することで、寒さの中でも楽しみを見つけることができます。
「このセッションが終わったら、近くの温泉に行こう」や「サーフィン後に美味しいラーメンを食べよう」など、自分をリフレッシュさせるご褒美を毎回設定することがモチベーションに繋がります。
冬ならではのギアを揃える楽しみ
寒い季節にしか使えない特別なサーフギアを揃えることで、サーフィンへの楽しみを倍増させることができます。新しいウェットスーツや防寒アイテムを試すことで、装備への愛着が深まり、モチベーションも高まります。
季節ごとに新しいアイテムを追加したり、カスタマイズすることで、冬のサーフィンの楽しさを広げてみましょう。自分に合った装備を選び抜くプロセス自体が、サーフィンの新たな楽しみ方になります。
写真やビデオで冬のサーフィンを記録する
冬のサーフィンは夏とは違う風景や雰囲気があります。その瞬間を写真やビデオに残すことで、後から振り返った時に特別な思い出として楽しむことができます。冬の澄んだ空気や厳しい環境の中で波に乗る姿を記録することで、次の冬へのモチベーションも高まります。
冬ならではのサーフシーンを意識的に撮影し、SNSやブログで共有するのもおすすめです。自分自身の成長や進化を感じながら、仲間とその記録を楽しむことができます。
サーフィンをしない人達からの驚きの声などで会話が広がったりするよ!
まとめ 冬のサーフィンは辛いけど、その先に待つ達成感は格別!
冬のサーフィンは確かに寒さが大敵ですが、適切な対策とメンタルを持つことで、他の季節では味わえない魅力を楽しむことができます。装備をしっかりと整え、メンタルを強化し、冬ならではの楽しみ方を見つけることで、冬の波に乗る喜びが倍増します。
寒さに負けず、ぜひ冬のサーフィンを存分に楽しんでください。そして、その経験を積み重ねることで、サーファーとしてのスキルと自信がさらに向上していくでしょう。